たびの空 世界各地のたびの記録です

MEX 26 レアル・デ・カトルセ

レアルデカトルセ(リアルデカトルセ)はメキシコ中央部にある廃墟の街。19世紀には銀鉱の街として栄え、20世紀初頭には4万人ほどの人口を抱えていた。しかしその後、銀の枯渇とともに街は荒廃し、家々は捨てられ、現在は人口千人程度の静かな街である。しかし、近年ゴーストタウン観光地として脚光を浴び始め、アメリカ人などの観光客が増えつつある。ベースとなるマテウァラという街から日帰りも可能だが、ぜひ村に宿泊することをお勧めする。山の中の静かな廃墟の街の夜は、なんとも言い表せない感がある。

ALBUM

【マテウァラ/バスターミナル】

レアルデカトルセへは、マテウァラのバスターミナルから一日数本のバスが出ている。
【レアルデカトルセ/トンネル入口】

ここ、村へと通じるトンネルの入口でトンネルの高さに合わせた背丈の低いバスに乗り換える。トンネルは素堀のような感じで、数キロある。
【レアルデカトルセ/村の入口】

トンネル部分のみを行き来しているバスの行き先表示は「トンネル」。
【レアルデカトルセ/トンネル村側】

村唯一の出入り口。
【レアルデカトルセ/パロキア】

ハッキリとは分からないが、この教会は沢山の信仰を集めているらしく、巡礼者も多いようだ。特に、教会内部の左奥にある小部屋がその信仰の対象になっているようだった。
【レアルデカトルセ/中心部】

パロキア周辺には、宗教道具などを売る露店が建ち並ぶ。それだけ、巡礼者が多いという証拠。
【レアルデカトルセ/中心部】

パロキアまで繋がる露店。
【レアルデカトルセ/中心部】

坂道が多いこの村では、馬は交通手段の一つ。
【レアルデカトルセ/中心部】

観光にも力を入れ始めているらしく、観光案内板もあった。
【レアルデカトルセ/中心部】

村自体は山間に拡がっており、石造りの家々が続く。ホテルは数件あり、商店も数件あった。
【レアルデカトルセ/中心部】

村の雰囲気はいたってのんびりしている。治安も良さそうだった。夜はあまりに静かで、もの寂しいくらいだった。日中は気がつかなかったが、夜電気のついていない家が多数あることから、人の住んでいない家が多いことがうかがえる。
【レアルデカトルセ/中心部】

ロバも重要な働き手。
【レアルデカトルセ/中心部】

写真右にあるものは、車輪がついていることから、かって周辺の銀鉱山で使われていたトロッコのようなものだと思う。
【レアルデカトルセ/中心部】

この村の人々は何で生計を立てているのか不思議だ。
【レアルデカトルセ/闘鶏場】

現在は使われていないと思われる、闘鶏場跡。
【レアルデカトルセ/闘牛場】

こちらも現在は使われていないと思われる、闘牛場跡。
【レアルデカトルセ/街並み】

村から旧銀鉱山の跡地へ行く途中から眺めた村の景色。
【レアルデカトルセ/銀鉱山跡】

村から山を登ると、銀鉱山の跡があった。写真中央はレールがひかれており、銀の運搬拠点だったと思われる。
【レアルデカトルセ/ゴーストタウン】

村から歩いて30分ほどの山の上にある昔の街跡。かって、銀で栄えていた頃には沢山の人々が住んでいただろうと思われる街跡。現在は誰も住んでいない。写真は教会跡。
【レアルデカトルセ/ゴーストタウン】

所々にある縦穴。銀の採掘抗の空気穴かなにか分からないが、底が全く分からないくらい深かった。
【レアルデカトルセ/ゴーストタウン】

現在は人の住んでいない街並み。遺跡のようだ。
【レアルデカトルセ/ゴーストタウン】

ゴーストタウンになっている街はかなり広範囲に渡っている。
【レアルデカトルセ/ゴーストタウン】

日本の昔は石炭の街として栄えたが、現在は廃鉱になっている街のようだった。
【レアルデカトルセ/ゴーストタウン】

写真中央は、多くの信仰を集める教会「パロキア」。ここレアルデカトルセは、日本の旅行ガイドブックには紹介されていないため、日本人には極めて知名度が低く、訪れる日本人も少ないが、私は是非お勧めしたい。全ての時間が止まっているかのような経験をすることができる、不思議な場所だ。